高校生の恋愛日記〜出会い⑤〜
マドンナと話せないまま、終了のチャイムが聞こえてきました。
風の情報によると、マドンナは「ダンス部」といういかにも高貴で身分が高そうな部活動です。
ダンス部と比較的、スクールカースト(学校身分)が合うのは「サッカー部」です。
偶然にも、僕は、サッカー部に所属していましたが、
まず、皆様サッカーというのはご存知でしょうか。つい先日ワールドカップで盛り上がっていたものですが、サッカーとは11対11で試合をするものです。その中で僕は
部員36名の中、A選12人、B選12人、C選12人の中の
「C選のベンチ」(マジ)
こんなものが、スクールカーストが高いわけがありません、なのに、マドンナは
「ダンス部」
顔もブサイク、恋愛経験もなしのため、女子と話もできない、もう僕は勝負の土俵にも立てていない
「敗北者」
なのです
話に戻りましょう。
授業のチャイムがなり、
「一緒に帰らないか?」と後ろから声がかかりました
そうです、たかひろくんです
偶然にもどちらの部活もなかったため、後で行くとだけ言って、掃除をしていると、
奇跡が起こりました、なんと掃除場所(教室)がマドンナと被っていたのです
「よろしくね」
「… あぁ、よろし く」
突然のことで声も出ません、今僕はどのような顔をしていましたか。
多分ニヤケを百周通り越して、逆にそっけなくなってしまっているのではないでしょうか。
だが、それは
掃除班全員に向かって
「よろしく」
だったのです。当たり前です、皆様初対面同士がほとんどですもん。
「ばか俺!!!!!!!!!!俺に向かっていうわけないだろう!!!!
何様のつもりだ、 なんだ 「ああ よろし く」ってみんなに言ったのに、俺にだけ言ったみたいな返答の仕方!!ってか気づけや。みんないるのに、なんで俺にだけいうと思っていたんだ!!
っと、一人恥ずかしさに溺れながら、掃除を続けていると、
「たかひろくんとかいせいくんとの話面白いね。一人で笑ってたよ^^」
俺か!????俺に向けてだよなこれは!!!?????
よし返す言葉を考えなきゃ、、、、、、、、、、、、
ここから普通の人だったら、何かして話を続けるのでしょう。けど僕は思考が止まってしまったのか、それともその時間が止まっていただけなのか
かなり時間が空いて
「あ りがとう」
何やってんだあああああ!!!!!!!もっと話せ!!!!!!!!!!
と心では思いましたが、体と脳が動きません。
そのまま、会話が終わりました
これが、高校二年生の春に出会った
僕と「マドンナ」とのはじめての 「出会い」であり
はじめての「会話」だったのです
終
…
無理に恋愛本みたいに終わらせてため、なんかぶれぶれになりました